仲摩邦彦建築設計事務所
 Nakama Kunihiko Architects

WORKS

YK-House

 
 

海と山の境目の崖に建つ、木の箱のような二世帯住宅です。

全体のイメージ

海と山の境目の崖に建つ、木の箱のような二世帯住宅です。
 

配置

南側には山が、北側には海が広がっています。
その両方の景色を採り込むことができるように、両側に向かって大きく開かれた木の箱を、海と山の境目の崖の上に、そっと置くように配置しました。
 

南側の庭

南側の隣地は山になっています。
そちら側から室内をのぞかれる心配がありませんでした。
そのため、南側の温かく明るい庭に向かって大きく開きました。

 

1階リビング・ダイニング

室内は、部屋の端から端まで、床から天井までの大きな大きな窓によって、南側の庭、その先の山の景色に繋がっています。
1階は二世帯住宅の親世帯。
フローリング部分、畳部分を含めて、全体が大きなワンルームになっていますが、必要に応じて、天井のレールのところを走る可動間仕切りで仕切ることも出来ます。

 

庭と室内を繋ぐテラス

南側の大きな窓は、10メートルを超える長い縁側のようなテラスを介して、庭、その先の山へと室内を開いています。
 

どこからでも山と海の眺望

一番奥のキッチンから、ダイニング、リビング。
すべては一つながりの大きなワンルームになっています。
また一方で、天井のレール部分を走る可動間仕切りによって、必要に応じて、別々の部屋に分けることも出来ます。
そして、そのようにして分けられた全ての部分は、南北両方向に開かれています。
家中のどこにいても、南側の山、北側の海、その両方の景色を楽しむことが出来るようになっています。

 

2階リビング・ダイニング

2階は、二世帯住宅の子世帯になっています。
中庭のようなテラスを囲んで、一つづきの大きなワンルームのようになっています。
床は、1階2階ともに同じ材を使っていますが、1階は白系、2階は黒系という具合に、染める色を変えました。
そのため、それぞれの世帯は全く別の雰囲気のインテリアになりました。

 

ダイニングの目の前は海

ダイニングの目の前には海が広がっています。
海に向かって、床から天井までの大きな窓。
 

どこからでも海の眺望

南側に、室内と床の段差が無く、半透明の屋根が架かった中庭テラスがあります。
それを囲むようにして、全ての部屋があるため、どこにいても陽の光が入ってきます。
そして、どこにいてもダイニングの先にある海が見えます。

 

それぞれの場所を自由につくる

2階の子世帯は、中庭を囲むようにして、全体で大きなワンルームのようになっています。
どこにいても南側からの光が入ってきます。
そしてまた、どこにいても北側の海が見えます。
広いワンルームには、好きな場所に家具を置くことで、それぞれの場所をつくっていきます。
また、所々に設置してある可動間仕切により、必要に応じて、小さな部屋に仕切ることも出来ます。

 

半屋外のテラス

寝室等すべての部屋は、明るい南側とともに、中庭に向かっても開かれています。
中庭には、光は通すが雨は通さない半透明の屋根が架かっています。
その上さらに、床も屋内と段差無しで繋がっているため、半屋外といった感じになっています。
そのためサッシを開け放てば、屋内と屋外、すべてが連続した大きなワンルームが出来上がります。

 

2階寝室

2階寝室のスナップ写真。
フローリングの色は家具と合わせてあります。
 

2階ダイニング

2階ダイニングのスナップ写真。
キッチンとは、壁に開いた小さな小窓で繋がっています。
窓の先は海です。
 

2階リビング・ダイニング

2階のスナップ写真。
中庭は段差無しで、室内の床と繋がっています。
その中庭を囲んで、全体が大きなワンルームのようになっています。
 

南側の山からの眺め

南側に山、北側に海。
この家がちょうど、その境目になっています。
木の箱を貫通する孔のように、室内は、その両方に向かって大きく開かれています。