店内のイメージ
設備・配管の位置を動かすことなく、その囲い方を変えることで、全く別の空間に変えようと考えました。
そして、三角形の平面の真っ白い空間に、木の箱だけが並んでいるような姿をイメージしました。
材料
箱の壁には、OSBと呼ばれる下地などでよく用いられる木質ボードをあえてそのまま使っています。
予算の制約を考えて、出来るだけ加工がしやすく安価であること。
中から見ても外から見ても、ちょっと不思議な質感があって目に留まること。
そして、壁面を利用して様々なお報せを貼る掲示板としてに利用出来るようにするため、画鋲などの傷跡が目立たない材料であること、等々がその理由です。
予算、意匠、機能(使い勝手)等、様々なことを考慮して選択された材料です。
少ない要素で多くの機能を
黒いカウンターは、木の箱に巻き付くようにして、客席から厨房内へと繋がっています。
カウンターは、客席側では大皿料理が並び、厨房側では作業台に、という具合に役割を変えています。
白い空間に、たった一枚の黒いカウンターを浮かべるだけで、多くの機能を満たそうと考えました。
一つながりの空間を多様に
木の箱以外の「余白」部分はすべて、一つながりの空間とすることで、広がりが感じられるようになっています。
ある部分は、
テーブルや椅子を置くことで客席となり、またある部分は厨房となっていますが、一方でそれらはすべて、連続した大きなワンルームとなっています。